【FAお役立ち情報局⑨】オムロンK7TMでヒータの予知保全を簡単に実現!

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今回はオムロンの新商品K7TMによるヒータ状態監視についてご紹介をさせていただきます!

ヒータ設備を使用する工場では、突然のヒータ断線による設備停止でダウンタイムやワーク廃棄のコストが大きくなるという課題がございます。このような設備の突発停止を防ぐためには、常に監視を行う必要がありますが、人手をかけて定期点検を行っていることが多いのではないでしょうか。こういった定期点検には部品コストもかかってしまいますし、もしヒータ断線が発生してしまうと、生産復旧までには多くの時間がかかります。

また、ヒータの交換時期を決定するためには、ヒータの個体差や温度影響などを加味したりする必要があるなど技術者によるバラつきがこれまでありました。これにより、交換の前にヒータ断線による突発停止が発生したり、バラつきを考慮しすぎて寿命前にヒータを廃棄したりするなど、突発停止リスクとコストを加味した保全は困難です。

そこで、オムロンの新商品K7TMを使用することで、ヒータの状態を見える化し、数値化されたヒータ状態の監視によって、従来の事後保全・定期保全から予知保全を行うことができるようになるのです。

K7TMは、金属抵抗ヒータの抵抗値を制御方式やヒータの温度特性に関わらず、細かく適切に定期的に計測することで、劣化によるヒータ抵抗の変化を時系列に監視することができます。これにより、事後保全や定期保全が当たり前だったヒータ設備で、ヒータ抵抗の経年変化を監視しながらの予知保全が実現できるのです。また、K7TMはヒータ交換時の抵抗値(基準抵抗値)と現在のヒータの抵抗値から抵抗値の変化率(基準抵抗値変化率)を算出し、劣化傾向を測る指標として活用することができます。ヒータの劣化傾向をヒータ抵抗値の変化率という数値で捉え、ヒータ断線のリスクが高くなる変化率の状態によって、しきい値を設定可能です。この機能により、K7TMを使うことで人や経験に依存しない、データに基づいた最適なタイミングでの保全が可能となります。 

その他の機能として、K7TMはネットワーク接続も可能となっており、現場だけでなく事務所にいながらヒータ状態を監視することが可能です。さらに、K7TMは既存の設備へ簡単に後付けすることができます。ヒータに繋がっている動力線に専用のカレントトランスをクランプして電流を計測し、ヒータ間の電圧線を繋ぐだけで1台あたり2つのヒータ状態監視を行えます。そのため、工数もそれほど気にせずに導入頂くことが可能です。

ここまでご紹介したように、K7TMは今まで難しかったヒータの予知保全を実現することができ、ダウンタイムやワークの廃棄コスト過剰な保守部品管理コストの低減に貢献できます。

オムロンでは保全革新ソリューションとして、現場のコンポーネント機器レベルで明日から手軽に始められる高度な状態監視をご提案しています。例えば、今回ご紹介したK7TM以外にも、モータ状態監視機器K6CMや温度状態監視機器K6PM、監視機能付きパワーサプライなどのラインナップがあり、お客様のご要望に合わせて上位機器も含めた状態監視システムのご提案が可能です。

今回ご紹介した状態監視機器や保全環境の改善にご興味がございましたら、是非ともエフ・エー・アネックスまでご相談くださいませ!

 

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