【FAAマガジン/2022年2月号】FAお役立ち情報局⑦ ロボット外観検査に最適な「FHV7スマートカメラ」のご紹介!
今回はロボットによる多点検査に最適な、 スマートカメラ「FHV7」についてご紹介させていただきます!
ところで外観検査にロボットを使用することのメリットとは一体何でしょうか?
通常の画像検査ではカメラの位置が固定されているため、 一方向からの検査しかすることができません。 そのため特定の検査項目だけを検査することはできますが、 多方向からの検査が必要な場合には、見たい方向の数だけカメラを設置する必要があります。
その点、外観検査ロボットを使用することで、 カメラの設置スペースを無駄に増やすことなく多面検査を行うことができます。
また、複数品種検査や段取り替えの対応も、 ロボットのアームの位置を変更するだけで比較的容易に行うことが可能です。
オムロンスマートカメラ「FHV7」は、 モジュール式のコントローラ一体型のカメラとなっています。 コントローラがカメラに内蔵されていますので、 シンプルに設置することが可能です。 また、オートフォーカスレンズや内蔵照明をモジュールにより追加することもできます。
ロボットに取りつけて外観検査を行う場合、 照明もカメラに内蔵できますので、本体だけを取り付ければ設置が完了します。 ケーブルもEtherNetケーブルとI/Oケーブルの2本のみの構成となっております。
また、FHV7のオートフォーカスレンズには液体レンズを使用しているため、 メカ的な機構を使用せずにピントの調整が行えます。 これにより、ロボットの撮像位置ごとにピントを切り替えて撮像したとしても、 駆動部やモーターの劣化が発生せず長寿命でご使用頂くことができます。
また、新しく追加された高速オートフォーカスレンズでは、 メカ式レンズの1/10の時間で指定したピントに切り替えることができますので、 ロボットアームの移動時間での切り替えが可能です。 オートフォーカス機能を持ったカメラとロボットを組み合わせることで、 検査したい場所ごとに見たい視野と精度でピントを調整して検査することができます。 ※オートフォーカスレンズの自動ピント調節は調整時のみの使用を推奨いたします。 検査内でのピントの切り替えはフォーカス位置を数値指定して行います。
肝心のFHV7でできる検査についてですが、 検査ツールだけでも27種類使用することができ、 単純な有無検査から色を使った検査や寸法検査のほか、 OCR検査や2次元コードの読み取りも行うことができます。
カメラ解像度についても40万画素から1200万画素までラインナップがございます。
このように従来の簡易的な一体型カメラでは難しかった検査をすることができますので、 ロボットとFHV7を組み合わせることで、 1スペース分の装置で様々な検査をすることが可能になるのです。 ※オートフォーカスレンズモジュールは630万画素までの対応となります。
FHV7はEtherCAT、EtherNet/IPなどのフィールドネットワークで簡単に接続ができます。
また、オムロン製のロボットは勿論のこと、 動作検証済みの主要ロボットメーカー機器であれば、 通信使用の設計やフローメニューの作成を行わずとも、 ロボット外観検査のアプリケーションを立ち上げることが可能です。
エフ・エー・アネックスでは地場の装置メーカー様と提携させて頂いており、 ロボットや画像センサー単体だけではなく、 装置ごとのご相談についても承っております。
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