見えない欠陥を捉えるSWIRカメラ(検査自動化)
皆様はSWIR(InGaAs)カメラという名前を聞いたことはございますか?
SWIRとは、「Short-Wavelength InfraRed」の略称で短波長赤外光のことを指します。
この赤外光を受け取ることができるセンサを備えたカメラをSWIRカメラと呼びます。
今回はそのSWIRカメラについてご紹介いたします。
このカメラの特徴として、対応する波長の照明を組み合わせますと、従来の可視光カメラでは見ることができなかったモノを捉えることが出来るようになります。
これにより、今まで自動化が難しかった検査やカメラでは判定が難しかった検査を画像検査によって置き換えることが可能になりました。
それでは、どのくらい映り方が変化するのか実際の撮像図をご覧ください。
こちらの写真に写っているのは、どちらも水を入れた同じペットボトルですが、全く映り方が違うことが分かります。
SWIRカメラで写真を撮る際に、水分が吸収しやすい波長の赤外光を当てています。
これにより、水にあたった光がカメラまで反ってこないので黒く映っているのです。
この原理を利用すると液量の検査などに活用することができます。
その他のSWIRカメラアプリとしては以下のようなものがございます。
●プラスチックが透過しやすい波長を利用して、包装後の製品の内部を透かして検査
●水分が吸収しやすい波長を利用した、お菓子等の湿気具合の検査
●半導体ウェハーのアライメント工程
●霧や靄などを透過させて、悪環境での監視カメラとして利用
今年度より、オムロンからも画像検査機FHシリーズに対応したSWIRカメラが新発売されております。FHとの接続に対応しているので、検査ソフトの開発工数は必要とせずに検査処理や画像処理、AI検査等を行うことができます。
また、オムロンのSWIRカメラは広い感度特性を持ち、照明の波長を切り替えることで従来の可視光検査にも対応しています。これにより、1スペースで可視光と赤外光、両方の特徴を利用した検査が可能です。
今回はSWIRカメラについてご紹介をいたしました。
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