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【しくみシリーズ⑥】タイマのしくみ

みなさんこんにちは!

「しくみシリーズ」を担当している営業一課(本社)の大友です。

このコーナーでは制御機器のしくみについて簡単にわかりやすくご説明していきます!

 

今回は制御機器部品のひとつ、「タイマ」のしくみや働きについてご紹介してみたいと思います。

 

はじめに、制御機器のタイマはどんな働きをするのかを見ていきましょう。

例えば、目覚まし時計のタイマーやキッチンタイマーを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。

 

目覚まし時計のタイマーは自分が好きな時間を設定し、設定した時間になるとアラームがなり起してくれます。キッチンタイマーも自分が設定した時間が経過すると、アラームで知らせてくれます。

制御機器で使われるタイマも働きとしては概ね目覚まし時計やキッチンタイマーと同じになります。

 

制御機器の用語で言い換えるとタイマとは、

 

入力信号が入ってから、あらかじめ定められた時間に出力信号を出すもの

 

と言えます。

 

次にタイマの中身がどの様なしくみになっているか下記の図をご覧ください。

タイマの中は大まかに以下の4つの部分で成り立っています。

 

①タイマを起動させる電源部

②入力機器から信号を受け取る入力部

③時間を計る計時部

④出力機器へ信号を出す出力部

 

 

実はタイマの種類はいくつかあるのですが、

今回は下記のようなアナログタイマを例にご紹介していきたいと思います。

 

 

一般的なタイマーと制御機器タイマの違いは動作モードの違いと言えます。

動作モードとは「設定時間に達した時の出力の仕方」のことを言います。

 

一般的な目覚まし時計のタイマーやキッチンタイマーは設定時間に達するとアラーム(出力)が鳴なり、アラーム解除スイッチを入れるとアラームが消えます。

 

制御機器のタイマにはどの様な動作モードがあるのでしょうか。

よく使われる動作モードとして以下の4種類があります。

 

1.オンディレー動作

2.オフディレー動作

3.フリッカ動作

4.インターバル動作

 

では、これら4つの動作モードがどのような出力の仕方をするのか、

使用例を見ていきましょう。

 

1.オンディレー動作

タイマに入力が入ってから設定した時間分遅れてタイマの接点が切り替わり出力する動作。

使用例として「押しボタン式信号」があります。

押しボタン式の信号機のスイッチを押すと、ある程度遅れてから信号機が赤から青に切り替わると思います。この様な信号機の動作にはオンディレー動作が使われています。

 

入出力イメージ図

 

2.オフディレー動作

タイマへの入力と同時に出力がONし、入力がOFFしてから設定時間を計り、設定した時間分遅れてタイマの接点が切り替わり出力をOFFするような動作。 

使用例として「自動車の室内灯」があります。

車の室内灯はドアを開けた時に点灯し、車に乗りドアを閉めても数秒間は点灯し続けます。

 

入出力イメージ図

 

3.フリッカ動作

タイマに入力が入ると出力が設定時間ごとにONOFFを繰り返す動作。

使用例として「噴水の自動制御」があります。

噴水の水が一定間隔で出たり止まったりを繰り返す動作です。

 

入出力イメージ図

 

4.インターバル動作

タイマへの入力と出力が同時にONし、設定時間後にOFF動作です。

使用例として「遊園地の乗りもの」があります。

 

入出力イメージ図

 

〈まとめ〉

・制御機器タイマとは入力信号が入ってから、あらかじめ定められた時間に出力信号を出す機器。

・タイマは4つの部分(電源部、入力部、計時部、出力部)から成り立っている。

・よく使われる動作モードとして4つの動作モードがある

(オンディレー動作、オフディレー動作、フリッカ動作、インターバル動作)                              

 

今回はタイマのしくみ、特徴をご紹介しました。

今回ご紹介した内容はタイマのしくみのごくごく初歩の内容になります。

ほかにも様々なタイマの種類がありますのでさらに詳しく知りたい方は下記のリンク先を参考にしてみてください。

タイマ/タイムスイッチ(オムロンHP)

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

おおとも

 

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